🌸「プラチナNISA」って親にすすめられる?
これからの資産運用と“使うための制度”を考える
最近、「プラチナNISA」という制度の話題を目にするようになりました。
高齢者向けのNISA制度と聞いて、私はふと考えました。
**「この制度、親にすすめられるだろうか?」**と。
これまで資産運用といえば、インデックス投資が基本だと思っていた私にとって、
プラチナNISAの“毎月分配型が中心になるかもしれない”という話はちょっと意外で、
正直なところ最初は戸惑いもありました。
でも、制度の狙いや背景を調べていくうちに、
「これはこれでアリかも?」と感じる部分もあって…
今回は、そんな視点から
**「親世代にとってプラチナNISAは本当に安心できる制度なのか?」**を、
やさしく丁寧にお話ししていきたいと思います😊
💡プラチナNISAってどんな制度?
🔍 プラチナNISAとは?
プラチナNISA(仮称)は、2026年度の創設を目指して金融庁が検討している、65歳以上の高齢者向けの新しい非課税制度です。
これまでのNISAが「資産を育てる」ための制度だったのに対し、
プラチナNISAは「今ある資産を、計画的に使っていく」ことが目的とされているようです。
📊 新NISAとの違いを比べてみよう
比較項目 | 新NISA(現役世代向け) | プラチナNISA(高齢者向け・検討中) |
---|---|---|
投資の目的 | 資産形成・成長重視 | 資産の取り崩し・現金収入の確保 |
投資対象 | インデックス型ファンド(S&P500など) | 毎月分配型・高配当型ファンドなど |
分配方法 | 再投資(複利効果) | 分配金を現金で受け取る想定 |
向いている人 | 長期で資産を育てたい人 | 年金にプラス収入を得たい方 |
👜 検討されている投資商品は?
報道などによると、以下のようなファンドが中心になるとされています。
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毎月分配型の投資信託
→ 株や債券を組み合わせて、毎月一定額を分配する設計 -
高配当株中心のファンド
→ 安定的な配当収入が得られる銘柄を選定 -
債券重視のインカム型ファンド
→ 値動きを抑えつつ、収入を重視した構成
※ただし、あくまで検討中の段階であり、今後の制度設計によって変更される可能性もあります。
🤔 “安心”に見えて実は…? 毎月分配型の落とし穴
「毎月お金がもらえるって、安心だし嬉しいよね〜😊」
そう思った方にこそ、知っておいてほしい“落とし穴”があります。
🧨 落とし穴①:元本を取り崩しているかも
分配金=利益とは限りません。
実は、自分の資産を取り崩して分配しているだけという場合もあります。
つまり、資産は“増えて”いないかもしれないということ。
💸 落とし穴②:手数料が高い!
毎月分配型ファンドは、信託報酬が年1.5〜2%超という商品もあります。
これは、インデックスファンドの5〜10倍になることも。
商品タイプ | 信託報酬(目安) |
---|---|
インデックスファンド | 0.1〜0.3% |
毎月分配型ファンド | 1.5〜2%以上 |
“安心そう”に見える商品ほど、実は“安心料”が高すぎる可能性もあるのです…。
👵「寿命がわからないからインデックスは不安」問題
「70代からインデックス投資なんて、もう遅いのでは…?」
そう思われた方、その感覚はとても自然です。
実際、70歳を超えてから新たにインデックス投資を始めることは、基本的にはおすすめしません。
インデックス投資は「20年、30年かけて資産を育てていく」ことを前提とした運用スタイルです。
つまり、運用期間が長く取れない高齢世代には向いていないのです。
さらに、以下の点もリスクとなります:
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大きな相場の波を避けにくい(下落局面での回復が間に合わない)
-
元本割れが生活資金に直結するリスク
-
そもそも“将来使うため”ではなく“今使うため”の資金が多い
「長く持っていればいずれ戻る」という前提は、
年齢とともに成り立ちにくくなるというのが現実です。
そのため、70代以降の運用では──
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分配型や債券重視のファンド
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定期預金や個人向け国債などの安定資産
-
必要に応じて専門家のアドバイスを取り入れる
といった、「使いやすく・減りにくい」資産管理の方が現実的です。
“投資=インデックス”という考えにこだわらず、人生のフェーズに合った方法を選ぶことが、何より安心につながります。
🎯 まとめ:プラチナNISAは“生活に使う投資”になるかも
プラチナNISAは、「今ある資産をどう使うか?」に重点を置いた新しい制度になりそうです。
📌 ポイントを振り返ると…
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毎月分配型や高配当型ファンドが主役になる見込み
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一方で、高い手数料や元本取り崩しのリスクには注意が必要
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制度の詳細はまだ検討段階。今後の発表に注目を!
「見かけの安心」に惑わされず、
本当に“安心して暮らせる仕組み”かどうか、冷静に見極めることが大切です😊
🔗 出典:日本経済新聞「高齢者向けNISA検討へ」