ポイ活で“得”してるつもりが…?
見えないコストと個人情報の話、ちょっとしてもいいですか?
なぜポイントがもらえるの?
企業は何を目的にポイントを配っているのか
最近、いろんなサービスやお店で「ポイント○倍!」ってよく見かけますよね。
アプリやカードでポイ活してる方も多いと思います。
でも、ふと考えたことありませんか?
「なんで企業はこんなにポイントくれるの?」
実はこれ、“ただのおまけ”ではないんです。
企業がポイントを配るのは、ちゃんとした狙いがあるから。
たとえば:
-
また来てもらうため(リピーター対策)
-
他社に行かれないようにするため(差別化)
-
あなたの“買い物のクセ”を知るため(マーケティング)
つまり、ポイントは「お得のフリをした情報交換」とも言えるんです。
どこまでデータは使われているの?
利用規約と本人の同意の関係
サービスに登録するとき、利用規約に「同意します」ってよく出てきますよね。
その中に、「情報の使い方」もちゃんと書かれています。
つまり、知らないうちに「この情報、使っていいよ」って自分でOK出してる場合もあるんです。
たとえば、以下のような共通ポイントサービスでは、
利用規約内にデータの活用・共有に関する記述があります:
カード会社や共通ポイントの仕組み
たとえばクレカだと、加盟店からもらう手数料の一部を、
「ポイント」という形で私たちに還元しています。
また、共通ポイント(楽天ポイント・dポイントなど)の場合は、
いろんなお店で貯まる代わりに、企業同士で情報が共有されることも。
企業が集めている「あなたの情報」とは
基本情報・購買履歴・行動履歴の例
ポイントを使うだけで、意外と多くの情報が集まっています。
🧾 基本情報
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名前・性別・年齢・連絡先
→ 会員登録のときに入力する情報ですね。
🛒 購買履歴
-
いつ・どこで・何を・いくらで買ったか
→ カードやアプリを通して記録されます。
📱 行動履歴
-
アプリの操作、サイト閲覧、クーポンの使い方など
→ これも連携アカウントから取得されることがあります。
共通ポイントによる情報共有の可能性
たとえばA店とB店、全然違う業種なのに、
「なんでこのタイミングでこのクーポン届くの?」と思ったら──
共通ポイント経由で“行動データが企業間でつながってる”こともあります。
どこまでデータは使われているの?
利用規約と本人の同意の関係
サービスに登録するとき、利用規約に「同意します」ってよく出てきますよね。
その中に、「情報の使い方」もちゃんと書かれています。
つまり、知らないうちに「この情報、使っていいよ」って自分でOK出してる場合もあるんです。
個人情報保護法との関係性
もちろん、企業が情報を勝手に使えるわけではありません。
日本では「個人情報の保護に関する法律」(通称:個人情報保護法)によって、
-
情報の収集目的を明示すること
-
本人の同意を得た範囲で利用すること
-
適切な管理体制を整えること
などが義務付けられています。
詳しくは:
厚生労働省/個人情報保護に関する法律
ポイントの「見返り」に気づくことが大切
何を差し出しているか意識しよう
もらえるポイントって、数字で見えるから得した気になりますよね。
でも実際は、私たちの情報が企業の「資産」になってるとも言えるんです。
もらえるもの | 差し出しているもの |
---|---|
数十〜数百ポイント | 名前、買い物履歴、趣味、行動履歴など |
そのポイント、本当に必要?
そう思えるだけで、選び方がちょっと変わってきます。
お得は無料ではないという前提で選ぼう
「損はしてないからいいや」と思えることもあるけど、
“無料”の裏には、何かと引き換えになってる仕組みがある。
だからこそ、「知ったうえで選ぶ」ってすごく大事なんだと思います。
まとめ|お得を選ぶ自由と、知っておく大切さ
ポイ活は、うまく使えば家計の味方になります。
でも、仕組みをちょっとだけ知っておくだけで、
自分の情報を“どう使わせるか”もコントロールできるようになります。
それって、じつはすごく強いことだと思うんです。
「お得そうに見えるもの」を選ぶとき、
ちょっとだけ“裏側”も気にしてみる。
それだけで、あなたの選択はきっともっと賢くなっていきます。