保障と資産形成を分けて考える理由
「保険って、入っておかないと不安だよね」 「老後のためにも、何か積み立てておかないと…」
そんな気持ちから、私は数年前に「貯蓄型保険」に入りました。保障もついていて、将来はお金も戻ってくる。なんとなく“安心”に見えたんです。
でも、最近になって本気で「お金の勉強」を始めたことで気づいたんです。
「あれ?この保険、手数料高すぎない…?」
「この保険、本当に自分に必要だったのかな?」
そして私は、思いきって解約しました。
結果的には、70万円の損。でも、それ以上に得た学びがありました。
今日は、同じように「なんとなく」で保険に入ってしまった方へ、
私が経験したこと、考えたことをシェアしたいと思います。
「貯蓄型保険」ってどんなもの?
まず、簡単に仕組みを説明しますね。
貯蓄型保険とは、「万が一のときに保険金が出る“保障”」と、「将来お金が戻ってくる“貯蓄”」がセットになった保険のことです。
代表的なものとしては、
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終身保険(亡くなった時に保険金が出る)
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養老保険(満期になるとお金が戻る)
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学資保険(子どもの教育費用の準備)
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個人年金保険(老後の年金を補う)
などがあります。
一見、「一石二鳥」な商品に見えますよね。
私も、これに魅力を感じて契約しました。
でも、本当に「一石二鳥」なの?
ここで私が気づいた「落とし穴」を紹介します。
手数料がとにかく高い
保険の営業の方は、あまり詳しく教えてくれないのですが…
貯蓄型保険の手数料って、実はかなり高いんです。
例えば、最初の数年は支払った保険料の多くが「手数料」として引かれてしまい、
途中で解約してもほとんどお金が戻ってこないこともあります。
実際、私も10年以上払い続けていた保険を解約したところ、
なんと70万円以上も損してしまいました。
これって…すごくショックですよね。
投資と保険を「一緒にしないほうがいい」理由
私がいちばんお伝えしたいのはここです。
保険の目的は「万が一の保障」
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事故や病気など、予想できないリスクに備えるのが保険の役割。
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必要最低限の保障だけで十分なこともあります。
貯蓄・投資の目的は「将来の資産づくり」
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将来の夢や老後資金のために、時間を味方につけてお金を増やすのが貯蓄や投資。
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投資にはリスクもあるけれど、その分リターンも見込めます。
この2つは、目的が全然ちがうんです。
それなのに、ひとつの保険に「保障」と「貯蓄」を両方入れると…
どっちつかずになってしまうことが多いんです。
「だったらどうするのがいいの?」
私が今しているのは、こんな方法です。
保険:必要最低限の掛け捨て型
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万が一のときのための「医療保険」や「死亡保険」は、月々数千円の掛け捨て型に切り替えました。
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「使わなかったら損」という気持ちは手放しました。使わずに済むなら、それがいちばん!
貯蓄・投資:NISAなどでコツコツと
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新NISAでインデックスファンドを積立中。
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最初は「怖い」と感じたけど、少額から始めてみたら、思ったよりもシンプルでした。
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自分で選んで、理解してお金を動かすって、思った以上に楽しいです。
私と同じような人へ
私のように、「よくわからないけど保険に入っておいた方がいいかも…」という気持ちで
高い貯蓄型保険に入ってしまった方、いませんか?
「保険=安心」と思い込んでいた私にとって、解約は怖い決断でした。
でも、今は「お金のことを自分で考える」ことの大切さに気づけて、本当に良かったと思っています。
保険と投資は、分けて考えた方がずっとシンプルで、納得して選べます。
どうかあなたも、自分と家族の未来のために「なんとなく」じゃなくて、
「納得して」お金のことを選べるようになりますように。
補足:貯蓄型保険のメリットとデメリット
メリット
- なし
デメリット
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手数料が高く、元本割れの可能性も
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途中で解約すると返戻金が少ない
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投資と比べて運用効率が悪い
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インフレに弱い(物価が上がると価値が下がる)
まとめ
「なんとなく安心だから」
「貯金もできるって言われたから」
そんな理由で選んだ貯蓄型保険。
でもそれが、本当に自分にとって良い選択なのか?
一度立ち止まって考えてみてほしいんです。
そして、「保障」と「資産形成」をしっかり分けて、納得できる形でお金と向き合っていきましょう。