iDeCoと新NISAを比較|どっちがお得?初心者向けにやさしく解説

老後資金

【老後のお金シリーズ PART4】

iDeCoと新NISAを比較!初心者が迷わない選び方をやさしく整理

iDeCoと新NISAどっちがお得?
老後資金づくりを考えるあなたも、こんな疑問を持ったことありませんか?

どちらも税優遇が魅力ですが、実は🔴iDeCoは絶対に引き出せない制度
一方、新NISAも基本は15年以上の長期投資向けですが、iDeCoのような“完全ロック”ではありません。

だからこそ、iDeCoと新NISAどっちがお得?と聞かれたら、まず新NISAを優先し、そのあとでiDeCoを検討するのが安心な順番だということです。

【結論】基本は新NISA優先でOK!iDeCoは老後専用と割り切ろう

老後資金づくりは【新NISAを優先】→【余力があればiDeCo】が基本。

理由は、iDeCoは60歳まで絶対に引き出せず、途中で資金の見直しが一切できないから。
一方、新NISAは長期投資を前提としつつ、どうしても必要なときには途中解約が可能。
この「完全ロックか、そうでないか」が、資産づくりの使い勝手を大きく左右します。

【背景・理由】なぜ新NISAが優先?iDeCoとの決定的な違い

 

なぜ新NISA優先?

まず、新NISAは、長期投資を基本としながらも、資金拘束はiDeCoほど厳しくありません
一方、iDeCoは原則60歳まで一切引き出せず、途中で現金化も不可。
さらに、受け取り時には税金計算や手続きの手間もかかります。

まずは生活の変化や将来の想定外にも対応できる新NISAで資産を育てる。そのうえで、老後専用資金はiDeCoに任せる。この順番が、初心者にも取り組みやすく、損しにくい流れなのです。

iDeCoと新NISAの主な違い

比較項目 新NISA iDeCo
税制優遇 売却益・配当が非課税 掛金が全額所得控除、運用益も非課税
資金の縛り 長期投資前提だが一定の柔軟性あり 60歳まで完全ロック
使い道 主に資産形成だが柔軟性あり 原則老後資金のみ
手続き 簡単、ネットで完結 加入・受取・税計算が複雑

【具体例・注意点】

【具体例】100万円を20年運用した場合の違い

同じ100万円を、新NISAとiDeCoで年利5%で20年運用した場合、税制優遇の効果はほぼ同等です。

  • 新NISA:約265万円(運用益約165万円、非課税)

  • iDeCo:約265万円(運用益約165万円、非課税)

ただし、iDeCoは60歳まで完全ロック+受取時に税金計算が発生します。
新NISAは長期運用後に必要があれば売却できるため、使い勝手は圧倒的に新NISAが上。
シミュレーションだけ見ると差はありませんが、資金の自由度を考えると新NISAが有利と言えるでしょう。

【損しないコツ】新NISA優先が安心な理由

まずは新NISAで積立を始め、iDeCoのように完全ロックされない環境で資産を増やしましょう。
途中で資金が必要になっても、新NISAなら《どうしてもの場合は対応可能》です。

ただし、あくまで長期投資を前提に考え、短期売買を前提にしないのが鉄則です。

【注意ポイント】iDeCoの出口は意外とハードル高い

  • iDeCoは60歳まで1円も動かせない

  • 受け取り時は「一時金」「年金」など選択肢があり、税金計算も複雑

  • 退職金や企業年金との重複受取で、税制上不利になることも

【よくある失敗例とその回避策】

iDeCoをよく考えず始めた人が、住宅購入や転職時に資金が足りず困るケースが多発。
さらに、退職金とiDeCoをまとめて受け取った結果、税金がかかりすぎて損するパターンも。

回避策は、まず新NISAで資金に柔軟性を持たせ、そのうえでiDeCoは老後資金専用と割り切ること。
また、iDeCo加入前に自社の退職金や企業年金の制度を必ず確認する習慣をつけましょう。

【まとめ】

老後資金づくりは、まず【新NISAを優先】しましょう。
新NISAなら、長期投資を基本としながらも、iDeCoのように完全ロックされないため、将来の変化にも対応しやすいからです。
そのうえで、iDeCoは「老後資金専用の金庫」として活用しましょう。

資産形成は制度の優遇だけでなく、あなた自身のライフプランと資金の柔軟性を最優先に考えることが、安心への第一歩です。

次回【PART5】では、iDeCoの出口戦略と受け取り方、さらに知らないと損する制度の詳細をやさしく整理します。
「老後資金の金庫」であるiDeCoを、どう出して、どう使うか。
失敗しないためのコツを、お話ししますね。

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